これといった刺激も無く、ごくごく自然に、当たり前な生活を当たり障りなく送 っている。
不満かと聞かれたら。 何が…? と、答えてしまうほど私も可愛くない。
毎日殺伐と、縛る責める…SM行為がいるか? と、いつか聞かれた ことがある。
そのとき私は、急遽、冷静を装い強がったことを思い出した。 『ちっとも…急に何?…』
飾り気もない言葉を、ぶっきらぼうにつき返したはず。
一緒に暮らし初めて二年が過ぎ、早三年も終わろとする。 毎日毎晩、縛る吊す鞭にetc. 過去、痛み快感快楽だけの非日常に溺れ、欲望のまま暮らす生活は今は昔。 今少しずつ、性の欲求にも焦らず、平凡でも穏やかな日常生活を送れる女になれ たかと思いきや…
幾分か? 多分…
でも、まだまだ… 精神的に不安定な部分も垣間見える。 ふとした時に肉体の干ばつと苛立ちが見え隠れ、過去の奴隷だった頃にしがみつ く私がいるのも現実と、あっさり認める。
そこへきて、社会的適応能力がない私に、結婚生活に似た同棲生活は無理なんだ ろうかと、迷走してしまうのが辛い。
今更迷ってどうするの…
もつれた糸を手繰り寄せるつもりが、もつれた糸に絡まり、糸口が見付けれずさ 迷っているのか… ワザともつれることを選ぶのか支離滅裂。
何かに怯え、何かに不安を抱き、それが何なのか見えず、いや…見ようともせず 、自分にまた鎧を纏い裸を隠そうとしているのか… 闇が多すぎる。 今更おかしな話だ、自分で言うなと聞こえる。
我慢と歩み寄り。いや…我慢ではなく協調性か、あいにく私には持ち合わせてな いのか。
肉体だけの心無い付き合いなら昔に終わったはず。 共に歩むなら、世間一般的な生活にも慣れが必要と過去に聞いた台詞だが、異端 児が代名詞の私には、世間的とは何とぞや…
SM行為… サディストとマゾ。 素のまま、非日常的生活を送れたら幸せと願う私が、妙に葛 藤する。
不満、言ったらきりがない。 我が儘で自分勝手とわかりつつ、でも… 何か足りないの。 刺激が欲しいの。
来る日も来る日も淫乱に快楽を貪り、精子を吸い出し、置かれた立場を省みず、 男を血や肉と生きるしか術を知らない淫女…と、自分を鏡に映してみた。
マゾか淫女か私。 きっと‥淫乱女は私の素顔。 マゾと偽り‥ 実は、奴隷となれないのが本質かもしれないと思ったり。
只今、訳が解らなく混乱中…
何が言いたいのかさっぱり解らない…
手を伸ばし、どっちが私と叫んでみたい…
そしたら
『お前は、マゾでも奴隷でもないよ‥女だ。特別に分けなくてもいい。二人のセ ックスの嗜好がSMだから…』
そっと主が手を差し伸べて諭してくれた。
どっちだっていい? 柔軟性に欠ける私には理解不能な言葉だった。 結局、答えが見つからない。 男女に答えなどないのが答えなのか…
日常生活の在り方と過ごし方。 結婚不適応の私が、今、直面している事実婚の難しさ。
こんな戯言、恐らく主は笑っ言うだろう・・・ 「自分で縛ってるね〜」
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